水泳といろいろな健康を考えるシリーズ。
今日は、水泳選手にどのような怪我が多いのかを見ていきましょう。
怪我のタイプ
ずばり、腱損傷が多いです。
怪我のメカニズム
「使いすぎによる損傷」が多く報告されています。
すいえいでは、コンタクト/外傷性の損傷よりも、使いすぎ、が問題になることが多いようです。
怪我の部位
一番多いのは、肩の損傷です。次に多いのは、膝。これらは、いずれも、使いすぎによる損傷が主たる原因となっています。
そのほかでは、腰も、水泳による怪我の多い部位の1つです。お察しの通り、バタフライによる損傷が一番多く、33-50%を占めると言われています。医学的な部位でいうと、L4-S1あたりの損傷が多く、女性よりも男性で多いようです。
泳法による損傷の違い
一番多いのは、メドレー(4泳法)での損傷です。45%以上がメドレーでの損傷だと言われています。
泳法別で多いのは、
男性だと、バタフライが一番多く、クロール、背泳ぎ、平泳ぎと続きます。
女性だと、背泳ぎが一番多く、バタフライと平泳ぎは男性と同程度で、クロールは男性よりも少なく報告されています。
おわりに
今回は、水泳選手が起こしやすい怪我について見ていきました。
怪我をしないように気をつけて、快適な水泳生活を送りましょう。
参考文献
- Stephen C. Yang, Drake G. Johnson, Susan H. Keefe, Brian T. Bast, Aquatic activity-related craniofacial injuries presenting to United States emergency departments, 2010-2019, Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, 10.1016/j.joms.2021.07.018, (2021).