水泳は、様々な点で、健康上のメリットがあります。
しかし、新型コロナウイルス感染症の流行下では、感染予防を考慮して行う必要があります。
今回は、施設側の視点に立って、新型コロナウイルス感染症流行下のプールの安全性と予防策について、見ていきます。
イタリア衛生予防医学・公衆衛生学会からの提案
イタリアの学会が、以下の提案をしています。
- 地域の感染状況のモニタリングをふまえた規制強化と緩和
- リスクアセスメントシートの策定と更新
- 個人防護具の適切な使用
- 平時と緊急時の予防策の策定
- 館内のルールブックの作成
- 罰則規定の策定
- スタッフの教育
プールにおける重要な対策
- 来館者の制限、上気道症状などのある方の来館禁止
- プールおよびその他のスペースでのソーシャルディスタンス
- 厳密な水質の管理
- 十分な換気
- 屋内エリア、更衣室、シャワーなどの消毒
- 来館者およびスタッフの適切な行動の勧奨
- 地域の健康管理部門との密な連携
こちらも同じく、イタリアの学会からです。
ここでは明示されてはいませんが、館内でのマスク着用も、対策の1つです。
参考文献
- Romano Spica V, Gallè F, Baldelli G, et al. Swimming Pool Safety and Prevention at the Time of Covid-19: a Consensus Document from GSMS-SItI. Ann di Ig Med Prev e di Comunita. 2020;32(5):439-448. doi:10.7416/ai.2020.2368