水泳といろいろな健康を考えるシリーズ。
水泳は、心肺機能や、生活習慣病などにも良いとされています。
一方で、プールでは、健康上、注意しておくべきこともいくつかあります。
例えば、プールに含まれる細菌や、プールの消毒する際に生じる化学物質など、環境中のもの。そのほか、怪我や事故なども、気を付けなければなりません。
今日は、水泳を少し広げて、有酸素運動と、ぜんそくの方の呼吸機能の関係について見ていきましょう。
呼吸機能
再掲になりますが、呼吸機能について補足しておきます。
呼吸機能検査(スパイロメトリー)を使って測定されます。
被検者が大きく息をすいこんだ後に、思い切り吐き出した空気の最大量を努力肺活量 (FVC Forced Vital Capacity)と呼びます。
また、努力肺活量測定の最初の1秒間の努力呼気量を1秒量(FEV1)と呼んでおり、これを努力肺活量でわったものをFEV1%と呼びます。
有酸素運動
ウォーキング、ジョギング、サイクリング、トレッドミル、水泳などを指します。
運動中に、酸素を使いながら、糖や死亡からエネルギーをつくり出すことから、有酸素運動、と呼ばれます。
有酸素運動の呼吸機能への効果
有酸素運動は、呼吸機能にはおおよそ良い効果があります。
生活の質(Quolity of life)についても、大人でも子どもでも、良い影響が見られています。
また、有酸素運動には、大きな問題が起こりづらいのも特徴の1つでしょう。
また、水泳については、 最初の1秒間の努力呼気量 FEV1、最大呼気流量 PEF、努力肺活量 FVCに良い影響が観察されています。
室内トレッドミル群でも、同様な傾向があります。
参考文献
- Wu X, Gao S, Lian Y. Effects of continuous aerobic exercise on lung function and quality of life with asthma: A systematic review and meta-analysis. J Thorac Dis. 2020;12(9):4781-4795. doi:10.21037/jtd-19-2813