レクリエーションスイミングで気をつけておく病気について見ていきましょう。
こんな症状に注意
よくあるのは、下痢、吐き気、皮膚炎、咳、耳の痛み、目の充血や痛み、です。
水を飲んだり、エアロゾルを吸う、などで引き起こされます。
もっとも注意すべきは、下痢症ですが、
消毒が大切
プールでは、塩素消毒が行われています。
どうして塩素消毒が必要かというと、プールの中では、汚染物質や、日光と反応して、塩素が効かなくなっていくからです。
塩素消毒の効果を保つために、基準内のpH(5.8~8.6)で、残留塩素濃度が、0.4mg/L以上であるように保たねばなりません。
この数字にも理由があって、代表的な病原菌を殺菌できるというデータに基づいています。
参考までに、厚生労働省からの通知を掲載しておきます。
1.水質基準
(1) | 水素イオン濃度は、pH値 5.8 以上 8.6 以下であること。 |
(2) | 濁度は、2度以下であること。 |
(3) | 過マンガン酸カリウム消費量は、12mg/L以下であること。 |
(4) | 遊離残留塩素濃度は、0.4mg/L以上であること。また、1.0mg/L以下であることが望ましいこと。 |
(5) | 塩素消毒に代えて二酸化塩素により消毒を行う場合には、二酸化塩素濃度は 0.1mg/L以上 0.4mg/L以下であること。また、亜塩素酸濃度は1.2mg/L以下であること。 |
(6) | 大腸菌は、検出されないこと。 |
(7) | 一般細菌は、200CFU/mL以下であること。 |
(8) | 総トリハロメタンは、暫定目標値としておおむね0.2mg/L以下が望ましいこと。 |
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu-eisei01/02.html
参考文献
- Centers for Disease Control and Prevention: Recreational Water Illness. https://www.cdc.gov/healthywater/swimming/swimmers/rwi.html
- 厚生労働省通知(平成19年5月28日健衛発第0528003号)(遊泳用プールの衛生基準について)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu-eisei01/02.html - 文部科学省・国土交通省 プールの安全標準指針 (平成19年3月)
https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/boushi/__icsFiles/afieldfile/2011/05/26/1306538_01_1.pdf - 福島県食品生活衛生課 プールの塩素消毒方法
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/21045e/pool-syoudokuhou.html - 福島県食品生活衛生課 プール水の残留塩素濃度
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/21045e/pool-zanen.html